「原始林」の誌面より(7月)

2020年7月号の誌面より 

≪ 連載 ≫

    歌集散策  近藤かすみ歌集『 花折断層 』(2)   井原茂明

 近藤かすみは「短歌人」、「鱧と水仙」に所属する京都在住の歌人である。第一歌集

『雲が畑まで』をもって第三十八回現代歌人集会賞を受賞している。今回紹介する『花

折断層』は第二歌集であり、二回目を紹介させていただく。


 深きふかき眠りのためにいちにちを過ごす夜の目にふる青葉雨      (青葉雨)

 瀬田、草津、近江八幡の声きけば耳より加速してゆく旅情          (鮎)

 ひがんばな昼と夜とをふたわけに暗きへかたぶく秋こそよけれ    (ひがんばな)

 秋のみづに洗ひてやらむわがまなこ葡萄のみどり澄みとほるまで     (風の息)

 透明な目薬ばかりを点したるに宝が池の水みどりいろ        (みどりいろ)

 「めつちやええ結膜してる」聞こえきて微光のむかう手術はすすむ    (無影灯)

 花折断層に因む災禍を待つこころ先割れスプンにタルトを崩す   (タルトを崩す)


≪ 特集 ≫

   「災害の歌」を読む

            宮川 桂子    千葉 悦子

≪ 批評 ≫

   原始林賞受賞作品評

            有田 絢子    岩本 ハルエ

≪ 寄稿 ≫

   最近の総合誌より          原田 哲男

   こんな時こそ短歌を作りませんか   川村 悦子

   歌ができるとき           竹内 いく子

   扉  「私の勉強方法」       中田 慧子


   中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から 

             黒川 雅子   矢島 満子   村山 朝子

   初めて作った歌 (128)      俵  祐二     


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原始林札幌本社7月歌会開催のお知らせ

日時   7月26日(日)午後1時

ところ  厚別区民センター(厚別中央1-5)2階 会議室

詠草   雑詠 一首(ハガキ FAX可)

送り先  069-1342 長沼町東町北1-3-14

     千葉 悦子  宛

     ☏ ・FAX 0123-88-4212

締切   6月22日(水) 厳守

歌会費  300円

     通常、第4日曜日に開催。初心の方も遠慮なくご参加下さい

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【 令和二年 原始林大会(予告) 】

 

  開催日    令和2年10月18日(日)

  会場     アークシティホテル * JR新札幌駅直結

         (札幌市厚別区厚別中央2条5丁目6-2)

          ☏ 011-890-2525

  懇親会会場  同所

  詠草     雑詠  一首

  締切     7月31日(金)  必着


原始林社

原始林社

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