「原始林」の誌面より(2025年3月)

2025年3月号  

≪ 連載 ≫

      歌集散策          井原茂明 

  吉川宏志歌集  『雪の偶然』 ( 7 )

    吉川宏志は1969年生れ。宮崎県出身。塔短歌会主催。前川佐美雄賞、寺山修司

    短歌賞などを受賞。歌集『雪の偶然』で第58回迢空賞を受賞。2015年から2022年

    までの作品、555首が収めてある。今回はその(7)である。


坂の半ばより古き家残りおりここまで来たる津波を聞きぬ      ( 気仙沼 )

灯のなかにくだら百済観音たたずめり樹皮の剥がれしごとき微笑み  (かんぜおん)

氷雨降る 人をあきらめさせるため〈偶然〉という言葉使いぬ    (雪の偶然 )

泣き叫ぶ母親の肩は抱かれたり誰も代わりてやれず戦死は      ( 縦の空 )

キーウに居る我をおもえり眼鏡がまず砕けて見えぬ銃口に向く    ( 銃 床 )

数秒後ひかり喪う眼なり「考えるのでありま…」銃声        ( 西大寺 )

≪ 特集 ≫

    身体感覚の歌

      小林 明美

≪特別企画≫

    風土のうた「北海道の歴史の歌」(川)

      西井 健治

≪ 寄稿 ≫

    最近の総合誌より

      長田 直美

    歌ができるとき

      須田 由実子

    中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から

      高瀬 請子  加藤 幾予乃  渡辺 恵美子

                  

【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    3月23日(日) 午後1時

  ところ   厚別区民センター  視聴覚室

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    3月19日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

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