2020年11月号の誌面より
≪ 連載 ≫
歌集散策 柳宣宏歌集 『 丈六 』(1) 井原茂明
柳宣弘は「まひる野」に所属する歌人で『丈六』は第三歌集である。2015年から
2019年までの作品を収録しているが、今回は三回に分けて紹介する。
2015年 前列の生徒にわたすプリントがさざ波のごとうしろへ伝ふ ( 勤務 )
山西省野火火垂るの墓茨木のり子忘るる勿れ ( 忘却 )
2016年 先輩はありがたきかな、なあヤナギ、咲くと思はず花は咲くんだ ( 冬日家居 )
2016年 あたたかいご飯と赤いめんたいこ艱難辛苦を乗り越えてやる ( 〃 )
リストラといふことなんだまつ黒な櫟の罅を指もてたどる ( 罅 )
棺なる母のひたひにひたひ寄せ思ひもかけず泣き崩れたり ( 母の死 )
原爆をいつか製造するために原爆関連事業はあらむ ( 夏去れば )
≪ 特集 ≫
「災害の歌」を読む
上澤 孝二
≪ 寄稿 ≫
矢島満子歌集 『ハンドベル』 評 三浦 公佐子
最近の総合誌より 竹内 いく子
歌ができるとき 髙橋 知義
中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から
浅野 大愚 山内 美絵
初めて作った歌 (132) 村田 正則
【原始林札幌本社11月歌会開催のお知らせ】
日時 11月22日(日)午後1時
ところ 厚別区民センター(厚別中央1-5)2階視聴覚室
詠草 雑詠 一首(ハガキ FAX可)
送り先 069-1342 長沼町東町北1-3-14
千葉 悦子 宛
☏ ・FAX 0123-88-4212
締切 11月18日(水) 厳守
歌会費 300円
※通常は第4日曜日に開催。初心の方も遠慮なくご参加下さい。
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