「原始林」の誌面より(2月)

2020年2月号の誌面より 

≪ 連載 ≫

  歌集散策  笹井宏之歌集 『 ひとさらい 』   井原茂明

   『ひとさらい』は笹井宏之の第一歌集である。第二歌集に『てんとろり』がある。

   2009年 26歳逝去 夭折の歌人である。高校生の頃から重度の身体表現性

   障害という症状を持つ。タイトルの「ひとさらい」には人の心をさらう、浄化す

   るという意味合いを含ませているようだ。2009年「笹井宏之賞」が創設され、

   その才能があらためて脚光を浴びている。

   ・二十日まえ茜野原を吹いていた風の兄さん 風の母さん   (うすくみたす)

   ・えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい 

   ・蛾になって昼間の壁に眠りたい 長い刃物のような一日

                            (ひときわながいやすみ)

   ・果樹園に風をむすんでいるひとと風をほどいているひとの声

                               (ステーキナイフ)

 

≪ 特別企画 ≫

   風土の歌 「留萌地方」    岡崎 敬子   中寺 礼子

≪ 特集 ≫

   「災害の歌」を読む      今村 朋信   有田 絢子  たまだ裕子

≪ 寄稿 ≫

   最近の総合誌より       ― 髙橋 知義 ―

   歌ができるとき        ― 上澤 孝二 ―

  

  中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から 

                  原田 律子  津田 明子  小野 京子

  第二十一回 中山周三賞 作品募集要項

  対象者   既往の受賞者を除く、全会員(同人、会員)

  作品数   未発表作品  30首(一通)

        原稿用紙三枚(B4判、またはA4判)、パソコンの場合A4用紙一枚

  締 切   令和2年3月31日

  送付先   069-0862 江別市大麻栄町30-15   大朝暁子 宛


 【 二月原始林本社歌会のご案内 】

  日 時   2月23日(日)午後1時から午後5時まで

  ところ   厚別区民センター(厚別中央1-5) 二階会議室B

  詠 草   雑詠 一首(ハガキ)

  送り先   069-1342 長沼町東町1-3-14 千葉悦子 宛          

  電話・FAX 0123-88-4212

  締 切   2月19日(水) 厳守

  歌会費   300円

  

  通常、第四日曜日に開催  初心の方も遠慮なくご参加下さい

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