「原始林」の誌面より(2024年6月)

2024年6月号  

中山周三賞受賞作品  「へうげたる」    佐藤美幸

候補作品    笹原子墨  米倉克彦   一井美香

        加藤幾予乃  髙橋知義

選後感

≪ 連載 ≫

      歌集散策          井原茂明 

  森垣岳歌集 『遺伝子の舟』 (2)

   森垣岳は「ヤママユ短歌」に所属し、兵庫県の農業高校の教師である。

   第二回現代短歌社賞を受賞している。歌集『遺伝子の舟』について紹介する

   その(2)である。


   イオン結合図解の用紙飛行機に化けて夕べの床に落ちたり  (栽培基礎実習)

   花苗を配達すればむずむずと小雨のように口笛を吹く    (   〃  )

   売れ残る葉牡丹ばかりの畑より噂話が聞こえ来るなり    (家庭科〈独身〉)

   冷蔵庫の奥にひそかに落ちている江河の果てのごとき暗闇  (   〃  )

   わらび餅売る声遠く響きいる出荷間際に鳴く牛のごと    (   〃  )

   一滴の中にあまたの生命が蠢いている海汲みあげる     (   〃  )

  

  原始林賞受賞作品評

       川村 悦子    原田 哲男

≪ 寄稿 ≫

    最近の総合誌より

             髙橋 知義

    中山周三の歌一首鑑賞  『陸橋』から 

             竹田 絹子   木村 百合子  加藤 光子

    歌ができるとき

             渡辺 恵美子

    初めて作った歌(168)

             三浦 ゆ珈子


特別作品(前期分)募集 締切 6月25日

原始林大会予告

中山周三先生歌碑記念祭   令和6年9月22日(日)  午前10時半

      

【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    6月23日(日) 午後1時

  ところ   厚別区民センター(厚別中央1-5)

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    6月19日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

        初心の方も遠慮なくご参加下さい

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