「原始林」の誌面より(2024年4月)

2024年4月号  

原始林賞受賞作品  

  

     「乳 粥」        雅   陽

  

     「夢のちりぢり」     千葉 悦子

≪ 連載 ≫

      歌集散策          井原茂明          

      

      奥村知世歌集『工場』(5)

     奥村知世は結社「心の花」に所属し、歌集『工場』は、奥村の第一歌集である。 

     この歌集をもって第28回日本歌人クラブ新人賞を受賞している。五回に分けて

     紹介するその(5)


「育休」と名簿に斜線は引かれつつ斜線のままの後輩がいる     ( Sサイズ )

歩くたび腰に吊した工具らがカチャカチャ鳴らす現場の音符     ( 工事許可証 )

バスツアーに息子の席を買ってやり子は有料の存在となる      ( 猫飼う予定 )

抵抗をしない鳩だけ見極めて砂場の端まで子は追いかける      (抵抗をしない鳩)

パッキンがギュッとなるまで蓋しめて鞄に入れる小さな水面     ( 小さな水面 )

昇温の早い遅いは個性としヒーターに対し寛容になる        (  昇温  )


≪ 特集 ≫

   身体感覚の歌   長田 直美  

            『角川短歌集大成2人生詠』から

≪ 特別企画 ≫

   風土の歌    大家 勤

            「北海道の歴史の歌」 (地名にたどる歴史)

               石川啄木 『一握の砂』  他 

≪ 寄稿 ≫

 最近の総合誌より

          大熊 桂子

 初めて作った歌(167)

          押切 照子

 

 中山周三の歌一首鑑賞  『陸橋』から 

          小林 正子  加藤 民子  佐々木信子

 歌ができるとき

          今井 明美

 

       

【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    4月24日(日) 午後1時

  ところ   厚別区民センター(厚別中央1-5)

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    3月20日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

        初心の方も遠慮なくご参加下さい

     

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