「原始林」の誌面より(2024年3月)

2024年3月号  

≪ 連載 ≫

     

  歌集散策

      奥村知世歌集『工場』(3)

   奥村知世は結社「心の花」に所属し、歌集『工場』は、奥村の第一歌集である。

   この歌集をもって第28回日本歌人クラブ新人賞を受賞している。四回に分けて

   紹介する  その(4)

ブラブラと荷物ぶら下げ重心が子供ではないベビーカー押す   ( 重 心 )

触角は二本長くて常に揺れ音符が散らばるような虫かご     (  〃  )

実験の組成の相談ひとさじの試薬を砂金のごとくにすくう    (ひとさじの試薬)

「女性用更衣室あり」は売り文句講習場をネットで探す     (女性用更衣室)

教習所のはたらくくるまは模擬荷物積んで降ろしてどこにもゆかず(   〃  )

食堂の入り口に置くヘルメットそれぞれ違う汚れの形      ( 汚れの形 )

尻に敷くバランスボールの中にある二十代だった頃の空気が   (   〃  )


≪ 特集 ≫

  身体感覚の歌     井原 茂明

     アンソロジー  木下こう 『体温と雨』  小島ゆかり 『雪麻呂』

             笹井宏之 『てんとろり』 花山多佳子 『鳥影』

             北山あさひ『崖にて』   高野公彦  『水の自画像』    

             奥村知世 『工場』

≪ 特別企画 ≫

   風土の歌      福浦 佳子

             「北海道の歴史の歌」 (バチェラー八重子の有珠・有珠山)

≪ 特集 ≫   

   身体感覚の歌    山内 美絵 

              石川啄木 『一握の砂』  他 

≪ 寄稿 ≫

   初めて作った歌(166)

             小野 京子

   中山周三の歌一首鑑賞  『陸橋』から 

          浜元 淳子  大谷 征子  堀 昭子


   歌ができるとき

         川崎 明美

 

   第二十五回中山周三賞作品募集要項

         対象者  原始林会員   未発表作品 30首

         締切  令和6年3月31日  大朝暁子宛

                  

【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    3月24日(日) 午後1時

  ところ   厚別区民センター(厚別中央1-5)

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    3月20日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

        初心の方も遠慮なくご参加下さい

     

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