「原始林」の誌面より(2024年2月)

2024年2月号  

≪ 連載 ≫

  歌集散策  

      奥村知世歌集『工場』(2)

    奥村知世は結社「心の花」に所属し、歌集『工場』は、奥村の第一歌集である。

    この歌集をもって第28回日本歌人クラブ新人賞を受賞している。四回に分けて

    紹介するその(3)

  

  蒙古斑はユーラシアのごとひろびろと息子のお尻はおすわりを知る (ユーラシア)

  作業着と安全靴に挟まれて靴下だけはそれぞれの色        (神様のレゴ)

  教材として触られてカブトムシ脚を一本どこかに落とす      (  脚を一本  )

  一輪のラナンキュラスという語彙を息子らと買う四百円で     (  〃   )

  口紅は濃いめのものを塗りつけてこの出張は憂鬱である      (木製パレット)

  むんむんと発電さえもできそうな厄年集まる神田明神       (  〃   )


≪ 特集 ≫

  身体感覚の歌     井原 茂明

     アンソロジー  木下こう 『体温と雨』  小島ゆかり 『雪麻呂』

             笹井宏之 『てんとろり』 花山多佳子 『鳥影』

             北山あさひ『崖にて』   高野公彦  『水の自画像』    

             奥村知世 『工場』

≪ 特別企画 ≫

   風土の歌     中田慧子

               「北海道の歴史の歌」 (函館) 

                   石川啄木 『一握の砂』  他 

≪ 寄稿 ≫

 最近の総合誌より    

         滝野 正子

 尚乃戸妙子さんを偲んで

         竹内 いく子

 初めて作った歌(165)

         米倉 克彦

 中山周三の歌一首鑑賞  『陸橋』から 

         竹内 黎子    佐藤 玲子

 歌ができるとき

         加藤 幾予乃

 

 第二十五回中山周三賞作品募集要項

         対象者  原始林会員   未発表作品 30首

         締切  令和6年3月31日  大朝暁子宛

                  

【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    2月25日(日) 午後1時

  ところ   厚別区民センター(厚別中央1-5)

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    2月21日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

        初心の方も遠慮なくご参加下さい

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