2023年11月号
≪ 連載 ≫
歌集散策
米川千嘉子歌集 『雪岱が描いた夜』 (4) 井原茂明
歌集『雪岱が描いた夜』は、米川千嘉子の第十歌集である。2018年から
2021年の作品。日々新しい眼差しをもって時代と人間をみつめたいという
米川である。今回はその(4)について紹介する。
ああ、といふ息の温さを溜めながらマスクのわれは桜をあふぐ (マスクと春)
引きこもりの人も気楽にならむ時代といふこゑはうすいテレビのなかに(ガチャポン)
コロナ禍に手放してゆく交際の一つ惜しまずしら萩の風 ( 認め印 )
引き出しの旅の小瓶を振ってみる〈象潟の瓶〉〈油津の瓶〉 ( 〃 )
千代田村柏はさびし重吉が住みて『貧しき信徒』を書きし (同じ近さに)
長者橋のうへにをんなら組み合へり雪岱が描く黒白の夜 (雪岱が描いた夜)
≪ 特集 ≫
「私の気になる歌人」
嶌 千津子
≪ 寄稿 ≫
最近の総合誌より
有田 絢子
歌ができるとき
小林 明美
初めて作った歌(163)
鈴木 重統
中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から
明星 敦子 村山 朝子 後藤 まゆみ 雅 陽
【 原始林本社歌会のご案内 】
日時 11月26日(日) 午後1時
ところ 厚別区民センター(厚別中央1-5)
詠草 雑詠 1首(ハガキ)
送り先 004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703
一井 美香
連絡先 090-7657―5111 (ショートメール限定)
締切 11月22日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。
余裕をみて詠草をお送り下さい)
会費 300円
初心者の方も遠慮なくご参加ください
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