「原始林」の誌面より(2022年10月)

2022年10月号  

≪ 連載 ≫

歌集散策                 井原 茂明


 小島ゆかり歌集『 雪麻呂 』 (2)


 歌集『雪麻呂』は小島ゆかりの十五冊目の歌集である。2018年夏から2020年秋までの作品のなかから、451首が収めてある。今回はその(2)について紹介する。


母の食ささやかに焚く春暁をノートルダム大聖堂燃え上がりたり   (大聖堂炎上)

貧困のこどもを救う金ならず富豪の寄付金一千億円         (  〃  )

欲望の色ならねどもいちめんのなのはないろに眼が眩みたり     ( 紀元前 )

黄昏は深海に似て誰のこゑも遠いなあ時が透きとほるなあ      (毛づくろひ)

秋天にきんこんかんこん鐘が鳴るきんもくせいの香の鐘が鳴る    (流星の文字)

冬の鳥な鳴きそ鳴きそ衰ふる歯の根にいたくひびくまひるま     (冬はこれから)

≪特別企画≫

  風土の歌  「 石狩地方の歌 」

            田谷万里衣   今井 明美

≪ 特集 ≫

 「私の気になる歌人」 

         北見 恂吉  「北見恂吉歌文集」から

                     山岸 千嘉子 

          

「令和四年原始林大会ご案内・歌碑記念祭ご案内」

 令和四年原始林大会

    日時 令和4年10月16日(日) 受付開始9時30分

    会場 札幌アークシティホテル(JR新札幌駅直結)

       札幌市厚別区厚別中央2条5丁目6-2

       ℡ 011・890・2525

    行事 総合歌会  10時~17時

    大会費  5千円  昼食代、写真代 (写真不要の場合は4千円)

    懇親会  大会後 同所にて17時30分より  会費6千円

    参加申し込み   大朝 暁子方  原始林社

        〒 069―0862  江別市大麻栄町30―15

中山周三先生歌碑記念祭

    日時 令和4年10月15日(土)午後1時 (集合は10分前までに)

    場所 北海道神宮内 中山周三先生歌碑の前

            

              

≪ 寄稿 ≫

  最近の総合誌より         矢島 満子

  初めて作った歌 (152 )     渡部 愛

  歌ができるとき          佐藤 美幸

 中山周三の歌一首鑑賞  『陸橋』から

              筒井 裕子  半田 秀夫  木村 百合子

  栗原文雄第三歌集『身幅の道』を読む

                   黒川 雅陽          



【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    11月27日(日) 午後1時

                  ( *10月歌会はありません)

  ところ   厚別区民センター 会議室A(厚別中央1-5)

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    11月23日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

   初心者の方も遠慮なくご参加ください

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