2022年9月号
≪ 連載 ≫
歌集散策 井原 茂明
小島ゆかり歌集『 雪麻呂 』 (1)
歌集『雪麻呂』は小島ゆかりの十五冊目の歌集である。2018年夏から2020年秋までの作品のなかから、451首が収めてある。今回は三回に分けて紹介する。
椎の花にほへば夏の雨が来るだれかわからぬ人肌のあめ (人肌のあめ)
ひざかりをゆらゆら母とわれゆけりたつた二人のキャラバンに似て(キャラバン)
あさがほの明日咲く花どれかしら夜空にひそむ死者たちの指 (あさがほ )
剥落はやさしきものか人生のいつからとなくなにからとなく (ブランコ )
風にあさ風のひる風のよる かぜの四肢くきやかに見ゆる武蔵野 (特濃牛乳 )
冷えわたる夜の澄みわたるかなたよりもうすぐ天の雪麻呂が来る ( 雪麻呂 )
ふる雪に白鳥ぬれず永遠はこのゆきがはくてうになるまで ( 永遠 )
≪ 特集 ≫
「私の気になる歌人」
澤村 斉美 第二歌集 『galley』から
川村 悦子
「令和四年原始林大会ご案内・歌碑記念祭ご案内」
令和四年原始林大会
日時 令和4年10月16日(日) 受付開始9時30分
会場 札幌アークシティホテル(JR新札幌駅直結)
札幌市厚別区厚別中央2条5丁目6-2
℡ 011・890・2525
行事 総合歌会 10時~17時
大会費 5千円 昼食代、写真代 (写真不要の場合は4千円)
懇親会 大会後 同所にて17時30分より 会費6千円
参加申し込み 大朝 暁子方 原始林社
〒 069―0862 江別市大麻栄町30―15
中山周三先生歌碑記念祭
日時 令和4年10月15日(土)午後1時 (集合は10分前までに)
場所 北海道神宮内 中山周三先生歌碑の前
≪ 寄稿 ≫
最近の総合誌より 西井 健治
初めて作った歌 (151) 加藤 民子
歌ができるとき 高橋 玲衣
中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から
菊川 蒼 須田 由実子 大熊 桂子
加藤ヨシさんを偲んで 竹田 絹子
【 原始林本社歌会のご案内 】
日時 9月25日(日) 午後1時
ところ 厚別区民センター 会議室A(厚別中央1-5)
詠草 雑詠 1首(ハガキ)
送り先 004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703
一井 美香
連絡先 090-7657―5111 (ショートメール限定)
締切 9月21日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。
余裕をみて詠草をお送り下さい)
会費 300円
初心者の方も遠慮なくご参加ください
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