「原始林」の誌面より(2022年11月)

2022年11月号  

≪ 連載 ≫

  歌集散策                 井原 茂明

   小島ゆかり歌集『 雪麻呂 』 (3)

 

 歌集『雪麻呂』は小島ゆかりの十五冊目の歌集である。2018年夏から2020年秋までの作品のなかから、451首が収めてある。今回はその(3)について紹介する。


ポケットの鍵をさぐれば霜月のそらのとほくがちりんと鳴りぬ    ( 哲学と株 )

おほき柿食べつつおもふ生涯にかかはらぬ哲学と株         (   〃  )

金毛のせなか息づき密を吸ふ熊蜂みれば太陽は照る         (パンデミック)

パンデミックのひびき弾めりはじめから人を踊らす言葉のごとく   (   〃  )

そして秋 空もひとつの武蔵野に早馬のごとき風の音する      ( 未生の秋 )

母がもう忘れたるわが誕生日 未生以前の秋のかぜふく       (   〃  )


≪特別企画≫

  風土の歌  「 石狩地方の歌 」

           『札幌の短歌』から       三浦 公佐子

≪ 特集 ≫

 「私の気になる歌人」

 

     「篠 弘」 歌集『軟着陸』より       平間  進 

     「在原業平」 

      『伊勢物語』『古今集』『新古今集』より  村山 朝子

                     

≪ 寄稿 ≫

  最近の総合誌より        川村 悦子

  初めて作った歌 (153)   谷内 静子

  歌ができるとき         竹田 絹子

  中山周三の歌一首鑑賞  『陸橋』から

                 齋藤 ヒデ子  原田 哲男  丹羽 雅子

  

        

【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    11月27日(日) 午後1時

                  (*10月歌会はありません)

  ところ   厚別区民センター 会議室A(厚別中央1-5)

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    11月23日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

   初心者の方も遠慮なくご参加ください

0コメント

  • 1000 / 1000