「原始林」の誌面より(7月)

2021年7月号の誌面より 

  原始林七十五周年記念誌   原稿募集

≪ 連載 ≫

  歌集散策

  北山あさひ歌集 『崖にて』 ( 3 ) 井原 茂明

   北山あさひ歌集『涯にて』につき三回目の紹介である。北山は札幌在住の

   歌人であり、結社まひるのに所属している。2019年に第七回現代短歌賞を受賞

   している気鋭の作家である。

  

  渡りゆく熊(キムンカムイ)の群青の気配のなかを湯たんぽつくる(キムンカムイの夜)

  森(ニタイ)、炎(ヌイ)、野原(ヌプ)、山(ヌプリ)、涙(ヌベ) 唱えたら何かを喚(よ)んで

  しまう気がする                       (   〃   )

  さわらせてほしい背中の骨格のどこかに春のスイッチがある   ( スイッチ  )

  励ましてほしいと素直に言える人いいなちく天ぶっかけうどん  ( もういいね )

  がんばったところで誰も見ていない日本の北で窓開けている   ( カニと餃子 )

  北海道全域大停電であるほっかいどうらしくて泣いちゃうぞ   (生活情報部にて)

  灯芯をこころにすっと立ててみる募金するとき投票するとき   (   灯   )


≪特別企画≫  

  風土の歌  「オホーツク」    明星 敦子

                   滝野 正子

 

≪特集≫

  「動物の歌」を読む        有田 絢子

                   髙橋 克枝

                              

≪ 寄稿 ≫

   最近の総合誌より        千葉 悦子

   初めて作った歌 (139)     筒井 裕子 

                   一井 美香       

   中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から  

                   三浦 公佐子

                   駒田 貴子 

                      

         

【 七月原始林札幌本社歌会案内 】

  日時   7月25日(日) 午後1時

  ところ  大麻公民館   (八月も大麻公民館です)

  詠草   雑詠1首 (ハガキ)

  送り先  069-1342    夕張郡長沼町東町北1-3-14

                           千葉悦子

         電話・FAX  0123-88-4212

    締切   7月21日(水) 厳守

    歌会費  300円 

*   通常、第四日曜日に開催。初心の方も遠慮なくご参加ください。

   

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