「原始林」の誌面より(2月)

2021年2月号の誌面より 

≪ 連載 ≫

  歌集散策  俵万智歌集 『未来のサイズ』(1) 井原茂明

『未来のサイズ』は俵万智の第六歌集。2013年~2020年までの作品を収めているが時系列ではない。「現在のコロナ禍でのグラグラした日常を味わってもらった後で、石垣や宮崎での暮しの歌を読んでいただくのが自分の感覚」と述べる。


  2020年  「 今日は火曜日 」から

      手洗いを丁寧にする歌多し泡いっぱいの新聞歌壇

      ここにいてここにはいない子の背中オンラインゲームにくくくと笑う

      ゴミ出しのおかげで曜日の感覚が保たれている今日は火曜日

      発症の図解イラスト見ておれば潜伏期という執行猶予

      「前向きな疎開」を検討するという人よ田舎は心が密だよ

      カギカッコはずしてやれば日が暮れてあの街この街みんな夜の街

      第二波の予感の中に暮らせどもサーフボードを持たぬ人類


≪ 特別企画 ≫

   風土の歌 「オホーツク」        中田 慧子   千葉 悦子

≪ 特集 ≫

   「動物の歌」を読む           鈴木 紀子   村田 正則     

≪ 寄稿 ≫

   最近の総合誌より            有田 絢子  

   中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から   一井 美香   笹原 子墨

   初めて作った歌(134)        石渡 美江子

         

*  一月号から原始林の表紙の絵が新しくなりました。

  黒松内の北限のブナ林です

  作者は昨年と同じ 矢島あづささん、イラストレーターとしてご活躍中の方です。

  

------------------------------------

【原始林札幌本社2月歌会開催のお知らせ】

日時   令和3年2月28日(日)午後1時 2階視聴覚室

ところ  厚別区民センター(厚別中央1-5)

詠草   雑詠 一首(ハガキ FAX可)

送り先  069-1342 長沼町東町北1-3-14

     千葉 悦子  宛

     ☏ ・FAX 0123-88-4212

締切   2月24日(水) 厳守

歌会費  300円

通常は第4日曜日に開催。初心の方も遠慮なくご参加下さい

------------------------------------


0コメント

  • 1000 / 1000