「原始林」の誌面より(2025年8月)

2025年8月号  

≪ 連載 ≫

      歌集散策          井原茂明 

 小島ゆかり『はるかなる虹』(5)


小島ゆかりは1956年生れ。コスモス短歌会の選者、編集人。『はるかなる虹』は第16歌集である。2020年歳晩から2024年新春までの作品のなかから468首を収めている。

今回はその(5)について紹介する。


スリッパやコンセントにも霊が棲む秋なり翳と光はおなじ    (なにも還らず)

おもはない事も大切たらちねをおもへばかなしみにまつしぐら  (  焼 肉 )

マンホールの蓋の重さの冬の月 人は孤独にきまつてゐるさ   (   〃  )

窓けぶる雪の朝はなまなまとからだのなかに心臓がある     (  心 臓 )

フランスパンをレタスざくつとはみだしてはみだすものが光る三月(濡れようか泳がうか)

殺、虐、ハラ 七時のニュース見て朝のゴミ捨てに行く分別慎重 (   〃  )


【令和七年原始林大会ご案内】

  日時 令和7年10月19日(日)受付 09時30分

  会場 新さっぽろアークシティホテル(JR新札幌駅直結)

  行事 開会 10時~17時

  詠草 未発表作品1首  締切 7月25日(金)大会費4千円(昼食・写真込み)

  「懇親会」 大会後 同所にて   17時30分より  会費7千円 

 

中山周三先生歌碑記念祭ご案内

  日時 令和7年 10月18日(土)午後1時

  場所 北海道神宮内 中山周三先生歌碑の前


≪ 特集 ≫

  「戦争の歌」を読む

         井原 茂明   川村 悦子  矢島 満子 

≪ 寄稿 ≫

    国立民族博物館ウポポイ吟行会に参加して

         笹原 子墨

    最近の総合誌より

         大熊 桂子

    初めて作った歌 (178)

         杉本 曜子

       

    中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から

         坂東 尚子  古屋かつみ  岡本 優子

                  

【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    8月24日(日) 午後1時

  ところ   厚別区民センター  視聴覚室

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    8月20日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

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