「原始林」の誌面より(2024年8月)

2024年8月号  

≪ 連載 ≫

      歌集散策          井原茂明 

  

  森垣岳歌集 『遺伝子の舟』 (4)

   森垣岳は「ヤママユ短歌」に所属し、兵庫県の農業高校の教師である。

   第二回現代短歌社賞を受賞している。歌集『遺伝子の舟』について紹介する

   その(4)である。


   骨董の猫の目 深いモノクロの夏の記憶につながりゆけり  (ビジネス基礎)

   百円に売られし金魚の尾びれから粘りの強き波が生まれる  (  〃   )

   不協和音のごとく消えゆく商店の明かりのなかを家まで帰る (  〃   )

   水槽のモロコの群れに日の射して欠点補充の生徒を照らす  ( 解剖学  )

   明日には明日の体 新しき朝の光を浴びるべく寝る     (  〃   )

   遺伝子の舟と呼ばれし肉体を今日も日暮れて湯船に浸す   ( 分子生物学)


≪ 特集 ≫

     「戦争の歌」を読む

          田家 万里衣   雅  陽    村山 朝子

≪ 寄稿 ≫

     最近の総合誌より  

          西井 健治    

     歌ができるとき

          松嶋 佐知子

            

原始林東京大会 ご案内   令和6年10月20日(日) 

              リファレンス大京ビル201会議室

              東京都新宿区西新宿7-21-3  10時~17時

中山周三先生歌碑記念祭 ご案内  令和6年9月22日(日)  午前10時半

                 北海道神宮内 中山周三先生歌碑の前

      

【 原始林本社歌会のご案内 】

  日時    8月25日(日) 午後1時

  ところ   厚別区民センター(新札幌駅下車)   2階 会議室B

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    8月21日(水)厳守(土曜、翌日配達がなくなりました。

                    余裕をみて詠草をお送り下さい)

  会費    300円

        初心の方も遠慮なくご参加下さい

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