「原始林」の誌面より(12月)

2021年12月号  

≪ 原始林大会 ≫

   原始林大会の記      磯石 万里

   大会に参加して      石崎 千惠  佐藤 美幸  丹羽 アヤ子

                山内 美絵

   互選高点歌評       千葉 悦子

   選者選五首評

≪ 連載 ≫

   歌集散策         井原 茂明


石牟礼道子歌集 『海と空のあいだに』 ( 3 )

  街々が視界にくだる丘のうへ愛は受洗の形にひそまる    (白痴の街)昭和30年

  火ひとつを所有のやうに思ひこみ来る夕来る夕忘れず焚くも (火を焚く)

  雪の中に灯を潤ませて来る電車記憶の中よりわれは近づく  (雪) 昭和31年

  のび切りしわが影法師剥がんとす木柵に供犠のごとく立ちいて(氾れおつる河)

  ふりむきて何に立ちかはる極点とおもふあしもとに流砂ははげし(藻)

  癒着せぬわが傷口にまたなにか棲めりふれあふは魚族らのひれ(にごり酒)

昭和32~33年

  罰されむため残りたるひとつかとおもふ海風がなぶる前髪  (にごり酒)


≪ 批評 ≫

 特別作品(八月号掲載)評

           上澤 孝二    大熊 桂子

≪ 寄稿 ≫

 最近の総合誌より        西井 健治

 中山周三の歌一首鑑賞  『陸橋』から

                 佐藤 美幸  村田 正則  中村 美紀

 初めて作った歌(142)    安達 万里

        (143)    源  圭子

 扉               中野 正幸


◎原始林本社歌会のご案内◎

  日時    12月26日(日) 午後1時

  ところ   厚別区民センター 会議室A(厚別中央1-5)

  詠草    雑詠 1首(ハガキ)

  送り先   004-0022 札幌市厚別区厚別南1-14―10―703

        一井 美香

  連絡先   090-7657―5111 (ショートメール限定)

  締切    12月22日(水)厳守

  会費    300円

  

     初心者の方も遠慮なくご参加ください

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