2019年11月号の誌面より
≪ 連載 ≫
歌集散策 春日いづみ歌集 『 塩の行進 』 (1) - 井原 茂明 ―
『塩の行進』は春日の第四歌集。第46回日本歌人クラブ賞を受賞。
三月の春のあけぼの杖を手にガンジー発ちし「塩の行進」(塩の行進)
いづこより鐘の音ひびき聞こゆるや農婦の首の傾ぎつつまし (晩鐘)
わが仕事は画面の採録いくたびも同じ場面に涙し笑ふ
「ワレサ連帯の男」
≪ 湯本竜 追悼 ≫
近詠 五十首 ( 宮川桂子 選 )
鬼ごろし飲みて身の鬼殺めたる朝を清しみ初日をろがむ
北の果ての千島にはたまた息凍るシベリアに六年の命かしこむ
ひとかけの氷をふふみ読みつづくO・ヘンリーの『人生は芝居』
あこがれゐし草津出で湯の湯を浴びて泥のごとくに一夜をねむる
平成をつたなく生きて大歳のみ寺の鐘を身にしみてきく
湯本先生、少し話をさせてください 村田 俊秋
追悼文 東 十八子 大熊 桂子 金田 敬子
出村 靜子 丹羽アヤコ 中野 正幸
湯本竜先生追悼歌 六十七氏
≪ 寄稿 ≫
最近の総合誌より ― 竹内 いく子 ―
歌ができるとき ― 田家 万里衣 ―
中山周三の歌一首鑑賞 『陸橋』から
― 古屋 かつみ ・福原 田鶴子 ・田中 幸枝 ―
初めて作った歌 (124) ― 松野 孝 ―
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